【読書感想】のらねこのポラ(ふりや かよこ)
街から遠くはなれた森や山には、たくさんの犬やねこがすてられています。
こねこのポラも、森におきざりにされ、のらねこになりました。
きびしい自然の中で、ポラは生きていくことができるのでしょうか?
ーー友情と自己犠牲の物語。
ちょっぴり哀しそうな黒猫の絵に惹かれて。
カバーの最初に書いてある「自己犠牲」ということばも気になる。そんなん、30歳越えても身についていないんですけど?
そんなわたしでも、心がぎゅーーーってなるような物語でした。
育ててくれて、すてきな名前をくれたおじいさんが天国に行ってしまい、森で生きることになったポラ。
森の生き物たちはみんな優しいけど、のらねことして生きることは決して易しくない。
みみをすまして、しんぞうのおとを きいてごらん。
どっくん どっくん、いってるだろ?
それは ポラの からだが、 『ぼくは いきるよ。
やりたいことが いっぱい あるよ』って、
いってるんだよ
人間より小さな者たち。
だからといって人間が支配していいわけでも、勝手気ままに振り回してもいいはずがない。
そんな傲慢な人間という生き物に憤怒が湧き上がる。
最後、大きなチビは小さなポラの幸せを考えて、別々に生きる選択をする。
星空を見上げるチビとふくろうの絵が、とっても切なくて優しい。
みんなのその後が幸せで、あたたかいものでありますように。
我が家のねこさまはこちら。
人かな?(ㆁωㆁ*) pic.twitter.com/fPDB2i4RuZ
— ayako kondo (@ayako______) February 12, 2016