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【読書感想】なぜ猫は旅をするのか?(永嶋恵美)

読書感想 小説

 

なぜ猫は旅をするのか? (双葉文庫)

なぜ猫は旅をするのか? (双葉文庫)

 

 

人情と猫で有名な下町の大学病院に勤める、医師の鳥羽裕太と事務の夏海。裕太が夏海の甥をかばって事故に遭ってから二人は親しくなった。事故直前の記憶がなくなってしまった裕太の、当時の行動を解き明かそうとする二人だったが、そのほかにも町では「日常を突き崩す」事件が次々に起こり――。夏海の行動力と裕太の頭脳が事件をチャキチャキッと解決に導く、ミステリー連作短編集。

 

 

 目が覚めたら、ヒーローだった。

 舞台は猫の街。主人公は精神科医。子供をかばって事故に遭ったら高次脳機能障害で事故前1時間の記憶がすっぽりなくなってしまった。おまけに几帳面で四角四面だった性格が、やわらかく親しみやすくなり、助けた子どもの叔母の夏海と仲良くなることができて・・・

 と、設定自体は「なかなかおもしろそうなのでは」と思わせるのに十分である。が、ミステリーと言うにはあまりにも物足りなかった。2人の解く“日常の謎”が、「で?」と問いたくなるようなどうでもいいものである上に、推理(と呼べるのか?)はガバガバ。保険金殺人という穏やかならぬ題材も、「うちの人ったらもう・・・」で明るく締められていることにも違和感が拭えない。告知義務違反ダメ!絶対!(元保険会社社員より)

 そして何より許せないのが、タイトルに反してねこねこしさが足りなすぎる!!!ちょっと猫登場させたくらいで、こんなタイトルつけるなよ!ねこねこ詐欺かよ!!

 何かしらの条例で定めてほしいくらいだ。「本のタイトルに猫を含む場合、猫好きを5億%満足させること」。

 やたら言ってた「猫は旅をする」に何か隠されたメッセージがあったのだろうか。うーん、謎のままである。

 さんざんこき下ろしたけど、子どもが読む分には楽しめると思う。装丁と各章のタイトルがかわいい。

 

 

ここで我が家のねこさまをご覧ください。