【読書感想】猫別れ(猪本典子)

 

猫別れ

猫別れ

 

パリ在住時代、ひょんなことから別れた男の猫と暮らすようになった私。共に生き、死を看取るまでの年月を鮮やかに綴る。 

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【読書感想】のらねこのポラ(ふりや かよこ)

 

のらねこのポラ (絵本・いつでもいっしょ)

のらねこのポラ (絵本・いつでもいっしょ)

 

街から遠くはなれた森や山には、たくさんの犬やねこがすてられています。

こねこのポラも、森におきざりにされ、のらねこになりました。

きびしい自然の中で、ポラは生きていくことができるのでしょうか?

ーー友情と自己犠牲の物語。

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【読書感想】猫鳴り(沼田まほかる)

 

猫鳴り (双葉文庫)

猫鳴り (双葉文庫)

 

 

ようやく授かった子供を流産し、哀しみとともに暮らす中年夫婦のもとに一匹の仔猫が現れた。モンと名付けられた猫は、飼い主の夫婦や心に闇を抱えた少年に対して、不思議な存在感で寄り添う。まるで、すべてを見透かしているかのように。そして20年の歳月が過ぎ、モンは最期の日々を迎えていた……。「死」を厳かに受けいれ、命の限り生きる姿に熱いものがこみあげる。

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【読書感想】かのこちゃんとマドレーヌ夫人(万城目学)

 

かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (角川文庫)
 

かのこちゃんは小学1年生の女の子。玄三郎はかのこちゃんの家の年老いた柴犬。マドレーヌ夫人は外国語を話せるアカトラの猫。ゲリラ豪雨が襲ったある日、玄三郎の犬小屋にマドレーヌ夫人が逃げこんできて……。元気なかのこちゃんの活躍、気高いマドレーヌ夫人の冒険、うれしい出会い、いつか訪れる別れ。誰もが通り過ぎた日々が、キラキラした輝きとともに蘇り、やがて静かな余韻が心の奥底に染みわたる。

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【読書感想】100万回生きたねこ(佐野洋子)

 

100万回生きたねこ (講談社の創作絵本)

100万回生きたねこ (講談社の創作絵本)

 

100万年も しなない ねこが いました。

100万回も しんで 100万回も 生きたのです。

りっぱな とらねこでした。

100万人の 人が そのねこを かわいがり

100万人の人が そのねこが しんだとき なきました。

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【読書感想】モノレールねこ(加納朋子)

 

モノレールねこ (文春文庫)

モノレールねこ (文春文庫)

 

小学生のぼくは、ねこの首輪に挟んだ手紙で「タカキ」と文通をする。ある日、ねこが車に轢かれて死に、タカキとの交流は途絶えたが……。表題作の「モノレールねこ」ほか、ザリガニの俺が、家族を見守る「バルタン最期の日」など、夫婦、親子、職場の同僚など、日常にさりげなく現れる、大切な人との絆を描いた8編。

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【読書感想】猫と妻と暮らす 蘆野原偲郷(小路幸也)

 

猫と妻と暮らす 蘆野原偲郷

猫と妻と暮らす 蘆野原偲郷

 

蘆野原の郷は、古より、人に災いを為す様々の厄を祓うことが出来る能力を持つ者を排出してきた。その若き長・和弥が娶った妻・優美子が、ある日猫になってしまい……。

文明開化の移りゆく時代。変化しつつある時代の端境に使命を負った青年と幼馴染の親友・泉水。彼らの未来は……。 

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